正倉院の宝物、蘭奢待(らんじゃたい)。織田信長様は一部を切り取った人物の中の一人です!
蘭奢待(らんじゃたい)とは、正倉院宝物の代表的な品の一つである、黄熟香(おうじゅくこう)のこと。黄熟香は、沈香という香木。 黄熟香のことを、蘭奢待(らんじゃたい)とも呼ばれてます。はっきり言えば「お香」用の「木」です。
どうしてコイツが宝物?
595年、淡路島の島民が流れついた木を発見。 これを釜戸に入れ燃やしましたとサ。すると、ア~ラ不思議な「ものすごいイイ香り」が広がるじゃア~リませんか!これは、「献上」せねばならない!!!と、いうことで詳細は不明ですが正倉院に伝承された宝物ってことになっています。
正倉院に収められた品々の中には、いわゆるギンギラギンな「宝物」だけではなく、歴史的な書や品、剣、薬品類、東大寺の法要に関わる物など、多数あります。「法要に関わる物」から大きく考えて、仏教祭具の一つとして仏教伝来時のモノではないかという意見もあります。ちなみに、「香」は仏様へのお供え物です。
織田信長様と蘭奢待(らんじゃたい)の関係は?
それは古より伝わる、この正倉院の宝物である蘭奢待を持ち帰った人物の一人だからです。いわゆる、「一部を切り取った」といわれている人のことですね。残りの2人は、「足利義政」と「明治天皇」と記録には残っています。
えっ? 信長様が「お香」を嗜んだのかって? ・・・分かりません・・・
お館さま(織田信長)が切り取った 蘭奢待 はというと、「あきんど(商人)」にポーンとくれてやったようですよ。だから、「お香」の習慣は無いかも。(最初から蘭奢待自体の「物質」が真の目的ではないですから)